Day2 【絶景だけじゃない!知られざる綾町の魅力5選】
ありがちなタイトル(笑)
どうも、小さい時に車でどんなに走っても太陽が着いてくるので怖くて大泣きしたことに定評のあるたかてぃんです。
今日の進捗。
今日訪問したのは綾ワイナリー(雲海葡萄酒?)と香月ワインズさんです。
綾ワイナリーさんの方はワイン事業がメインではないからか、色々聞けそうなスタッフがおらず、
このように飲み放題状態でした。これみよがしに"試飲会で注がれるよりちょっと多め"にワインを飲んでやりました。
ちなみに、「食べながらのご試飲はご遠慮ください」と注意書きがあったのですが、世の中にはタフな精神力を持った方がいるんだなあなどと思いました。
続いて香月ワインズ。
ここは色々なご縁があってワイナリーにお邪魔することができました。ボルドー液すら使わない完全有機栽培です。今のところすべて自社栽培。スタッフ3人で栽培から醸造までやってるので超忙しいですね多分。
香月さんはもともとニュージーランドでワイン造りを始め、ドイツを経て日本に戻ってきてます。ワイナリー設立が2年前だそうで、今は色んな品種を試験的に植えている段階です。
写真で見た時は怖そうだな~なんて思ってたのですが、とっても良い人で、目指したいものややりたいことがはっきりしていてかっこよかったです。
すごくタメになる話が聞けました。
さて、これら2つがある綾町なんですけど、なかなか面白いところでした。実はユネスコエコパークとして世界遺産級の扱いを受けています。名前はちょっとポップですが、中身はすごくしっかりしたものです。
綾町は2つの大きな川に挟まれた地形になっているんですが、昔は洪水に苦しめられ、農作物がまったく取れなかったそうです。当時は夜逃げの町として知られていたみたいですね。
しかし綾町の山奥には日本最大級の照葉樹林がある。実際に僕も行きましたが、とんでもなくエネルギーに満ち溢れた山でした。あんなにやる気のあるシダ植物を見たのは初めてです…
当時の町長であり、今の綾町の礎を築いた郷田さんは、すぐ近くにこんな立派な照葉樹林があるのに綾町で作物が取れないのはおかしい!と目をつけ、山の土壌を再現する方法を探し、有機栽培にたどり着いたそうです。その究極形は山口農園の高炭素循環農法。良い土壌にはきのこが大事だったらしいですね~全国から農法を学びに農家がやってくるそうです。
そして面白かったのは、当時「一戸一品」という制度があり、各家は必ずなにか手作りのものを提出しなければいけなかったそうです。木の皮を削ってなんか工芸を作るでもよし、家の庭でちょこっといちごを育てるでもよし、すべての家庭がなにかしらを作っていたんです。
その名残があってか、綾町はクラフトアートでも有名で数多くのアーティストがいるみたいで、職人気質の人も多いです。
また、宮崎では牛肉が有名ですが、その中でも品質でトップに輝いたのが綾町の牛肉だそうです。
野菜も肉も、綾町産はバチクソうまいらしいです。食べてみたかったよ…
教育にも力を入れており、小学生のうちから自然への理解を徹底しているとも聞きました。町全体が「自然と共生する」という大きな土台の上に乗っかってる感じです。
また綾町と関連して、照葉樹林文化論なるものがあることも聞けました。要するに稲作や味噌、納豆などの発酵食品など、日本の伝統的な文化要素の多くは照葉樹林の周辺から伝わったという論です。初代天皇である神武天皇による、日本の平定が宮崎に端を発していることからも、わりと有り得る話です。これが本当なら、今の日本の伝統文化のルーツとも言えるわけですねえ。
これらの話、全部郷田さんのお孫さんがしてくれました。運命ですね。綾町の皆さん、本当にありがとうございました。
いかがだったでしょうか?ぜひ皆さんも、綾町を訪れてみてください。
完全に自分用の記事になった(笑)
最後に、、、
今日目の前でハトがこっちを見ながら脱糞してました。「ハトの脱糞ウォッチング」という言葉を頭の中で反芻すると、ちょっとクセになります。